仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。




「朝倉さん、困ったことがあったら気軽に来てね。」

「ありがとうございます……本当に、」


その後、知り合いのいない私は病院の看護師さんのサポートを受けて翌日には通夜を行った。
葬儀屋さんも親身になって対応をしてくれて無事に小さな葬式をした。

それからは、どうやって帰ったのか分からない……。


だけど気づいたら家にいて、お母さんがいなくなったのは、夢じゃないのかって思ってしまう。
だけど遺影を見れば、現実なんだって、思わざるを得ない。


私は制服を脱ぎ、グレーのワンピースに着替えた。

もう……いやだよ。本当に神様はいるの…?
私の願いも叶えてくれなくて、どうしてこんなにも私に残酷な運命を与えるの……。

私、何か悪いことした?


神様は乗り越えれない壁は与えないって誰かが言っていたけど私には……無理だよ。

だって仲間だと思っていた彼らに裏切られて裏切り者のレッテルを貼られ、友達もいない。学校には居場所もない。お母さんもいなくなった……全てを失った私。

そんな私に、何をどうやって乗り越えろっていうの……っ






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