仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「どうしたの…?」
そう声をかけると彼との距離は本当に近くなって唇が重なった。
「……ん…」
彼のキスを受け入れる。だけどどこかいつもよりか強引で、キスや抱きしめる力、そして言葉ひとつひとつは同じなのになぜか違和感を感じた。
「…陽愛、愛してる……」
ドスン━︎━︎━︎
……え…っ
急に天井が見えた。どうなってるの……?
……私、押し倒されてる……?
「…よぅへーく……ひゃっ」
今までだって一線を超えたことあったけど、この夜の彼からは不思議なほどに感情が見えなかった。