仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。



「……陽平くん? そんなに食べれるの?」

「大丈夫だよ。ドリンク何がいい? 炭酸か、フルーツ系か、お茶とかか。」

「……お茶がいいかなぁ」


そう言うと彼はドリンクバーとでかでかと書かれている場所へ歩いて行った。だけどすぐに戻ってきて、グラスを2つ置いた。


「なんかね、アップルティーがあったからそれにしてみたよ。」

「ありがとう」


お礼を言って一口飲むとほんのり甘くてりんごの味が広がって、おいしい。

あんまり紅茶は飲まないけど、たまにはいいかもしれないなぁ。紅茶の美味しさに感動していると頼んでいた料理の数々が運ばれてきていた。

店員さんが伝票を置いて「ごゆっくりどうぞ〜」と言い中に入って行くのを見ているともう、陽平くんは早速取り分けていて量に驚くしかない。





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