仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。



「そっか……陽平くんはすごい人なんだね。」


すごくはない……だって俺は代わりにやってるだけだ。

龍太さん……いつになったら、目覚ますんだよ。妹探さなくていいの?

妹を見つけたいから、日向を作ったって言ってましたよね?

眠ってたら、見つからないのに………。


「……ん! ぉうへいくん! 陽平くん!!」

「え……あ、ごめん」

「疲れてるよね……ごめんね。ご飯急いで作るから待ってて。」


キッチンに立つ彼女を見ると本当に可愛いと思う。

さっきは危なかった……キスだけのつもりがしてしまうところだった。

彼女の乱れていた息とか火照っている頬とかを見ていたら我慢出来そうになかった。






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