モノクロリバーシブル
「……っ!!」

神様の言葉に、僕は驚いた。

「つ、つまり……転生させたけど、異世界で肉体を持つことが出来なくて、その魂が僕の体に入り込んだってこと……?」

「その通りじゃ。それだけではない。お前の中にいるそやつは、物の怪と化しておるのじゃ……」

僕の呟きに、神様は頷く。……もしかして、弥勒が言ってたのってこれのこと?

「……そうか。このこと、弥勒には話してあるの?」

「もちろんじゃ……解決策は、弥勒殿から聞くとよい。頼んだぞ……」

その言葉を聞いた瞬間、僕の目の前は真っ暗になった。



ふと目を覚ますと、弥勒が僕の顔を覗き込んでいた。

「……ほらね。起きたでしょ?」

弥勒は、横を向く。弥勒の視線を辿った先には、潤がいた。潤は、和服を着ている。

「……あれ、何で潤がいるの?」

「仕事が無くて、ふらふらしてたら、春明の家の近くにいたから寄ったの。そしたら、弥勒が『まだ春明は起きてないよ。俺が起こそうか?』って言うから……」

「へへっ……良く効くでしょ。俺の魔法薬」

嬉しそうに、弥勒は笑った。その言葉に、潤は驚いた顔を見せて、僕は苦笑する。

「……そうだね……今回は、目を覚まさせる薬かな?」

「うん……あ、そうだ。春明、ほら」

白い和服の懐から、弥勒は淡いピンク色の液体の入ったビンを取り出した。
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