神様からのプレゼント

「なんやー、お腹痛いんやないんかー(笑)」
「すいません・・・・・。」

いつもは見せない笑顔で隣に座ってる・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・ッ・・・・・。」
「なんやねん(笑)また泣くんかい」

ニコッとはにかんであたしの頭をポンポンと軽く手で叩いた。
またあたしは目から流れる涙を止めることが出来なくなってしまった。
ヒロはあたしの隣を離れる事なく、何も話さずに涙が止まるのを待ってくれた。

「なーんや、俺のファンの子かー」
「はい・・・すみません・・・泣いたりして」
「いやいや大丈夫やで」

今日はなんて素敵な日なんだろう。

あれだけ好きで愛しくてたまらなかった人があたしだけに笑顔を見せてくれてる。

ヒロが胸ポケットに入れてるタバコを口にくわえる。

「・・・・俺達の距離前より離れたと思う？」
「え？」
「さっきゆーてたやん５年前からファンやったって。離れたと思う？」