ずっと君を、信じてる。





このイライラを抑えるため、後ろにいるやつに話しかける。


「もう付けるのやめてくれ」


「それは無理ですね。

組長方の命令ですから。

組長の命令は絶対です。

それに自業自得じゃないですか?

お嬢に手をだしてしまったんだから。」


黒のスーツをまとった男が落ち着いた声で言う。


「俺らは悪いことなんか…」


男は俺の言葉を遮り、一気に言うことだけを言って去って言った。


「組長は自業自得だと言ってらっしゃった。

それに、伊奈のこともある。

分かったか?俺らは西本だからな

ずっと見張られてるっていうことを常に意識することだな。」


俺は本当の恐さを知らなかった。
だが、本当の恐さはこの後知ることになる。


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