君に恋してます。


私の、弱点……?
私のせいで怒られたとか、どういうこと?


「何か恨まれることしたかな…もし、あるなら教えて欲しいです。治すから、だから…ノート返して」

「はぁ?そういうとこ、なんだよ!!あんたの大嫌いなとこ!!」

そう言いながらノートをハサミで真っ二つにした。

「やめてっ…それは大事なノートなの!だから…」

「やめないよ。第一、定時制の男と交換日記をしているだなんてさ…学校に知られたらどうなると思う?」

彼女は、ハサミで破くのをやめない。ノートが…無くなっていく。それに終いには踏みつけられる。
いやだ…学校へバレることよりも、ノートが切り刻まれていることに悲しくて辛かった。


無くなっちゃった…大切な人との会話が。
跡形もなく。


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