0センチの境界線
──────最近のアイツはなんだかおかしい。
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「おいおい、今日は何だよ?」
「…………別に、」
部活帰りの帰り道。
不本意ながら、佐々木の隣を俺は歩いている。
ほんとうに不本意ながら。
「俺の素晴らしいアドバイスへのお礼か?いやあ、やっぱり俺ってすげえって?」
「は?」
「は?じゃないよ。んー、そうだな。お礼は可愛い女のコの紹介でヨロシクな」
「ちっげえよ、バカ!」
俺は佐々木に文句はあれど、感謝はない。
コイツの間違った入れ知恵のせいで被害こうむってんだから。