0センチの境界線


「あー!屋上ってやっぱ気持ちいな、」

「う、うん………」



サボるのは嫌といいながら。

俺の後ろにちょこちょこと着いてきた雛は、ブカブカのジャージのせいで、歩きにくそう。



「ていうか、屋上って入っちゃダメじゃなかった!?」

「うん、」

「え!?お、怒られ、」

「バレなきゃなにしてもいいんだよ、バカ」



変に真面目なやつ。

他のことは適当なくせに、何でそんなとこは気にするわけ?

意味わかんねえ。


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