本日、総支配人に所有されました。~甘い毒牙からは逃げられない~
「………で、本題はお互いの為に秘密の協定を結んだって事。お互いの恋愛がバレないように協力する事になった」

支配人室に入ってからは黙っていた一颯さんが口を開いた。

「そうなの、恋愛如きで今までの地位を棒に振りたくないのよ!私だって自由に恋愛したいけど、若い子達に噂されたり足元救われたりするのが嫌なの!それに役員クラスのおじさん達に『 結婚はまだなの?』とか言われたくないのよね!セクハラだっつーの!……と、とにかく、支配人とは協定を結んだから安心してね。マンションに出入りするのを誰かに見られたら、私なり瑠偉君を尋ねたと言えば良いわ」

「は、はいっ、有難う御座います!」

次第にマシンガントークになり、半ば呆気に取られていたが、最後の最後に大事な言葉が隠されていた。黒沢さんはマシンガントークっと副支配人の負けん気な意見には慣れっ子みたいでニコニコしながら聞いていた。

一連の流れは明日の仕事が終わってから聞く事になり、一颯さんのマンションへとお邪魔した。明後日は一颯さんと一緒のお休みなのです。

「お疲れ様、一颯さん」

「御飯、用意してくれたんだ?有難う」

高見沢さんが気を利かせてくれて、ラウンジのモーニングタイムからのシフトを組んでくれた為、私は先に仕事が終わった。食事を用意して待っていた。
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