どんなきみもだいすき

 『ママは、夕飯の支度でも始めようかしら。今日は、みいちゃんの入学祝いだから豪華よ~♪』

 『そうだな。でも、夕飯まで時間があるし、ゆっくりしようか』

 『そうね♪夕飯が出来たら呼ぶから、それまで自由にしましょっ』

 なんて鼻歌を歌いながらお父さんを連れてリビングへと入っていった。


 『………』

 『………』


 取り残されたみいと奏多は、無言になった。

 (気まずいよ…)

 でも、ちらっとお兄ちゃんを見ると

 お兄ちゃんは…みいを見ていた。


 『…お兄ちゃん』

 『…何』

 『ううん、何もない…』

 『……』

 『……』


 普段からお互いあまり話さないから

 いつも通りなんだけど…今回は違う感じがした――…
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