偽りのキス

公園に着いて気付いた



乙は泣いてた




「乙…?」




「蒼汰…あの人のこと、好きなの…?」

乙に聞かれた



オレは何も言えなかった




乙の目から涙がこぼれ落ちた




「私、蒼汰のことが、好きだよ…
…
キスしてくれたのに…
抱きしめてくれたのに…
…
私、嬉しかったのに…
…
今日も楽しかったよ…
…
今日も好きだったよ…
…
なのに、なんで…?
…
なんで、今更、手繋いだの?
…
ずっと、ずっと、待ってたのに…
…
いつも、重ねてたの?
私と、あの人のこと…」



乙はボロボロ泣いた



中学の時
オレにフラれた時以上に






< 100 / 204 >

この作品をシェア

pagetop