俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
 声をかけると、姉はこちらを振り返り「綾花、おいで」と手招きした。
 うなずいて隣に座った私を、ぎゅーっと抱きしめる。

「私のかわいい綾花ー」

 そう言いながら、ぐりぐりと頬ずりする。
 ずっとお酒を飲んでいたからか、姉の体温は高くて気持ちいい。

「お姉ちゃん、酔っぱらってる?」
「酔っぱらってるよぉ」

 こてんと私の肩に頭を預け、ご機嫌な様子で足をぶらぶらと揺らす。
 まるで無邪気な子供みたいな仕草だ。

「綾花は、結婚するんだね」

 暗くなった庭をながめながら、姉はそう言った。
 急にしんと静かになった気がした。

 私は「うん」とうなずいてその横顔を見る。

「さみしいなぁ……」

 姉は視線をまっすぐ前に向けたままぽつりとつぶやいた。

「さみしいって。お姉ちゃんも結婚するんでしょう?」
「まぁね」
「アメリカに住んでいる人なんだよね。どんな人?」
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