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家に帰ってからずっと悩んでいた。準くんに連絡するべきかどうか。今さらなんて連絡すればいいかなんてわからない。だけど、今連絡しなかったらいつまで経ってもできないし、きっと後悔する。そう思って私は準くんに一通のLINEを送った。
「ひさしぶりー？元気？？私も最近古着にはまってるから、いいお店あったら教えて！」
古着にはまってるなんて大嘘。鎖骨下の髪は毛先だけ緩くパーマをあてられていて、それに合うようにスカートをはき、ヒールを履く。どこかに出てくるお嬢様のような格好の私。だけど、準くんに連絡する口実なんて、それしか思いつかなかった。
それからしばらくすると、返信がきた。
準くんの返事は優しかった。何個かおすすめのお店を教えてくれ、もし予定があれば一緒に見にいこうと誘われた。私はとても嬉しかった。しかし、今の私では古着屋さんには到底似合わない。大学生になって初めてかけたパーマはとても気に入っていたが、少しでも古着が似合う、準くんに近づきたくて、私は髪を切ったのだった。