Last note〜バタフライ編
青山「あげはちゃんは!?」

矢崎「三澄さんが病院に電話くれて…落ち着くまで家で預かりますって言ってくれたの。」

烏丸「あの2人なら安心やろ。
マキさんが"陰"の特性で家の修復もしてくれたみたいやし。」

青山「そうか。それなら、安心だ。」

青山もほっとしたが、
心配事はあった。

矢崎「何か気になる事でもあるの?」

青山「あげはちゃん…あの時、俺の血を見て、ほとんど記憶を取り戻してる。」

矢崎「!」

烏丸「青山も視たんか?」

青山「うん……でも、第三者の俺から見たあの時のビジョン、違和感があった。」

矢崎「違和感?」

青山「なんてゆうか、人為的な何か…。
それに、どっかで嗅いだ覚えのある匂いがしたんだけど……どこだっけなぁ?」

思い出せずに、わしゃわしゃと頭をかく。

烏丸「…もう、18時やで。
儀式まであと2時間や。」

矢崎「えっ、そうなの?!」

烏丸「さっき外で繁さんに会ったから聞いたら、毎年8月8日20時にやってたって…」

青山「商売繁盛の儀式だからか。
末広がりの"八"で縁起の良い日を選んでるんだろうな。」

矢崎「烏丸くんは繁さんとすっかり仲良しね。」

青山「矢崎さん、公衆電話お願いしていいかな?難波さんに至急、調べてもらって欲しい事があるんだ。」

矢崎「OK!」

青山は、メモにいくつか書くと矢崎さんに渡した。

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