蓮華草
「春くん」
「春」
「宮本さん」
「宮本くん」

転校前だからせめてもと
先輩や後輩、先生。それぞれの立場関係なしにひっきりなしに話しかけられる事が多くなったようだったが
それでも彼は私達との時間を何より優先してくれていた。
そんな私達の姿に文句を言う人達は少なくはなかったが、多くもなかった。
"春の自由に"と考えてその意思を優先してくれる人達が少なかれ居たという事実に私達は素直に喜んだ。
< 101 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop