無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

思わずまた目が合って、今度は深いため息を吐かれた。

「死ぬ気でがんばるって言ったよね?」

「は、はい……」

言いましたとも。

でも高瀬の方がとても気合いが入ってる。

そんなにわたしとクリスマスを一緒に過ごしたいって思ってくれてるのかな。

だとしたらとても嬉しい。

「ほら、集中」

「はーい」

それから一時間ぐらい勉強して、高瀬と一緒に学校を出た。

「そうだ、これ」

高瀬がカバンからなにやらごっそりプリントの束を出して渡してきた。

「テストまでのノルマね。各先生のこれまでの出題傾向から推察して作った問題集。これを押さえておけばバッチリなほどまとめてあるから」

「そ、そのわりにはどっさり……」

ノルマ……?

これ全部?

数学だけでいっぱいいっぱいなのに、他にもこんなにあるのか。

だけど、クリスマスのため。

高瀬と過ごせるなんて夢みたいだもん。

だから、がんばる。

そう意気込んで家に帰ったものの、プリントの一枚目から難解すぎて手が止まった。

【た、高瀬先生!わかりません!】

メッセージを送るとすぐに返信が。

【どこ?解答含めた写メ送って】

【はい!】

写メを送ると電話がかかってきて、驚きのあまりスマホを落とした。

まさか初めての電話が勉強のことに関してだなんて。

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