無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

「またフニャッとしてる。なんかあったの?」

女子の皆さんの前で、後頭部を優しく撫で撫で。

きゃあと甲高い悲鳴が廊下から上がった。

またなにか言われたらと恐ろしくて、耳を塞ぎたい気持ちに駆られる。

高瀬の彼女になるということは、学校中の女子を敵に回してしまうってことなんだ……。

あることないこと、言われてるんだろうなぁ。

「なんかあったら俺に相談してね?」

言えるわけがないでしょう。

っていうか、わかってよ。察してよ。

みんなが認めてくれるような、高瀬に似合う女の子になりたいんだってこと。

もっと大人っぽくなりたい……。

高瀬の彼女だって胸を張って言えるような自信がほしいよ。

なんて、そんなこと。

とてもとても。

< 212 / 229 >

この作品をシェア

pagetop