無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

「いつの間に権ちゃんと仲良くなったの?」

あれ、わたし、もしかして。

「それにたまちゃんって、好きな男がいるのに合コンなんか行くんだ?」

責められてる?

なんで?

「ダメなの?」

「え?」

「それって、ダメなこと……?」

「だめっていうか、まぁ」

「……っ」

また、わたしは高瀬に……。

「ちがう人好きになれたらいいなって。だから行こうと思ったんだよ。行かなきゃ忘れられないと思ったから……っ。キスしてたって聞かされて、ずっとうじうじしてんのも嫌だし……っ!」

なに、言ってんの。

ムキになって、バカみたい。

言いたいこともぐっちゃぐちゃ。

なにを言ってるか、自分でもわからなかった。

やだ、恥ずかしい。

みっともなさすぎる。

「ご、ごめんね、変なこと言って。忘れて? じゃあ」

手を振り払って、教室から離れた。

廊下を突き抜けて、階段を一段飛ばしでのぼっていると涙がこみ上げてきた。

< 83 / 229 >

この作品をシェア

pagetop