無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。
「いつの間に権ちゃんと仲良くなったの?」
あれ、わたし、もしかして。
「それにたまちゃんって、好きな男がいるのに合コンなんか行くんだ?」
責められてる?
なんで?
「ダメなの?」
「え?」
「それって、ダメなこと……?」
「だめっていうか、まぁ」
「……っ」
また、わたしは高瀬に……。
「ちがう人好きになれたらいいなって。だから行こうと思ったんだよ。行かなきゃ忘れられないと思ったから……っ。キスしてたって聞かされて、ずっとうじうじしてんのも嫌だし……っ!」
なに、言ってんの。
ムキになって、バカみたい。
言いたいこともぐっちゃぐちゃ。
なにを言ってるか、自分でもわからなかった。
やだ、恥ずかしい。
みっともなさすぎる。
「ご、ごめんね、変なこと言って。忘れて? じゃあ」
手を振り払って、教室から離れた。
廊下を突き抜けて、階段を一段飛ばしでのぼっていると涙がこみ上げてきた。