メーティスとホームズの子孫
「すみません。そろそろ夕食の準備をしますので……」

和香はそう言い、スカイプを切る。その刹那、背後からギュッと抱き締められた。和香の口から悲鳴が漏れる。

「何話してたんだ?寂しかったぞ」

「ホ、ホームズさん……」

逃げようにも和香の力ではシャーロックの腕は解けない。さらに、耳に息を吹きかけられ和香の体の力が抜けた。

「……可愛い」

シャーロックはそう呟き、和香にキスを落とそうとする。しかし、それはジョンによって阻止された。

「ホームズ、和香が困ってるでしょ。放してあげなよ」

そう言いつつ、ジョンは和香の手を優しく取り、和香の頰に優しく触れた。「ひゃっ!」と和香は言ってしまう。

「和香、肌スベスベだね。柔らかくて気持ちいい」

ジョンがそう笑うと、シャーロックが「君、いつからそんな変質者のようになったんだ」と冷めた目を向ける。ジョンは顔を赤くしながら「ひどくない!?ホームズも似たようなものじゃん」と和香を捕らえたまま言い合いを始める。
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