(短編)初恋オムライス
「この衣装はね、うちのお店の伝統なのよ。その年のアルバイトで、一番可愛い子が任命される大切な役割なの。
YADORIGIクイーンって呼ばれてるんだから。ちなみに去年は私が選ばれたんだけどね。この役をやれるなんて誇らしいことなのよ」


「は、はあ」


そんなに名誉なことなんだろうか。


ミナさん、そんな真剣な顔で力説されてもなぁ……。


だいたい、私そこまで可愛いくないし。


「ウフフ、それにある人にもくるみちゃんが今年のクイーンに選ばれたことを伝えたから、今日はきっと。あっ、お客様よ。くるみちゃん」


ウィーン


「いらっしゃいませー」


その時、自動扉が開いてお客様が来店されてきたので、私達は接客の仕事に戻った。
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