今日もキミに甘え放題

「……あれ」

でも……じゃあどうして、悠くんは今まで私に手を出さなかったのだろう。


幼なじみの前に女だと言っていた。
一応女である私が目の前にいたというのに、今まで手を出されたことはないのだ。

逆にどうして昨日、突然手を出してきたのだろう。


「うー……」


ダメだ、頭がパンクしそう。
もうなにも考えたくない。

これから悠くんとどのように接すればいいのだろうか。


「彩葉、今日いつもより早かったんだね」
「あ、うん……早く目が覚めて」


朝、いつもより早く学校に着いた私。

席について準備を終え、なにもする気にならずぼーっとしていると、由良ちゃんが教室にやってきて、早くきたことに早速触れられてしまった。