陽点  心の中の太陽

私は 栄二の 遊び慣れた派手さに 憧れていた。


私が 育った地方には いないタイプだったから。



一緒にいて 寛ぐとか 安心するとか。


そういうことは なかったけれど。



それが 恋だと思っていた。


初めての 恋だったから。





栄二には 私と付き合う前に 何人も 彼女がいた。


私は ただ 栄二の ” 最後の恋人 " に なりたかった。



あまりにも 幼稚な願い。



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