陽点 心の中の太陽
「久美子ってさあ。すごく 温かいから。俺 久美子のそばが いいよ。」
たまに聞く 甘い言葉は とても嬉しくて。
「心の氷 全部 溶けたかな。」
「うん。溶けた。初めて 久美子に会った頃 久美子は 無理に 温かさを 閉じ込めているみたいな 気がしてたけど。でも今は 陽点から 陽が溢れてる。」
「ようてん?」
「太陽の点。氷の点の 氷点の逆。」
この人が そんな風に 私を見ていてくれたなんて。
私は もっと 軽い気持ちで 富永さんに 身を任せたのに。
思っていたよりも ずっと深い愛に 包まれていたことに 私は やっと 気づいた。
私は そっと 富永さんの 肩に凭れる。
たまには 少し 甘えても いいかな。
大人の 2人だけど。
~end


