竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
「そして竜もいる、と?」
「そうだ」
 ふむふむ。ここは竜人族が住み、『竜王様』の統べる国なのね。間違いなく、私の知っている地球上の世界じゃないな、これ。
 でも見た感じ前世(?)の風景とそう変わりはないんだけどなぁ。
 見上げた空は青く、太陽はひとつだけ。地上には緑の草木、色とりどりの花。
 違和感はさっきの竜くらいかな。って、ギャップとしては十分だってば。
 ほかにも前世と違うところはあるんだろうけど……受け入れられるのかな、私。あまりにもファンタジーがすぎたら、ついていけなそうな気がする。
 少し不安が芽生え始めたところで、お城の入り口に着きました。
 おお~、いい感じに重厚な石のアーチに木の扉。ん? 木の扉?
「ほら、ここが厨房だ」
「ああ、厨房だったんですね」
「そうだ」
 お城の入り口にしては質素な扉は、厨房に直結の扉だったんだ。あ~びっくりした。
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