竜王様、ごはんの時間です!~グータラOLが転生したら、最強料理人!?~
 お味噌汁のことを考えていたら、クールビューティーに先を催促されました。
「あ、はい。作っていただけるなら、今以上においしい料理をお出しできるんです。いかがでしょう?」
「レイゾウコとやらとおいしい料理の関係性がよくわかりませんが……ラファエル、どうでしょうか」
「そうだな。ちょっとおもしろそうだ」
 クールビューティーの問いかけに、キュッと眉を上げた竜王様。
 あ、竜王様って、ラファエルってお名前なんだ。へーへーへー。ちょっと中二病くさい……げふげふ、かっこいいお名前だから、覚えておこう。
 竜王様は反対側に座っていた──さっきからめっちゃ無言で存在感がなかったけど──暗い緑色の髪の男の人の方に顔を向けました。
「スプルース。できそうか?」
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