悪魔に愛されすぎて困ってる



「おにーさんは?なんて名前?」



相澤 潤(あいざわ じゅん)



「やっぱり、人間なんだね。僕、人間って初めて見る。僕たちとそんなに変わらないんだね」


「う、うん…」



なんだろう



嫌な予感がする。



「ねぇ、あの兄貴のことだから、そんなに深い関係じゃないんでしょ。いや、それ以前に恋人って言うのも怪しいよね」



「…っ」



バレてる…?



やべーじゃん



俺がアイツに殺される…



「黙ってるってことは、そうなんだね。

大丈夫、誰にも言わないよ。



…そうだな、代わりに抱かせてくんない?」



はぁ!?



「俺、昔から兄が嫌いなんだよね。父にも母にも好かれていて。いつも、兄ばっかり。
だから、兄貴の本命のカノジョは俺が先に頂くって決めてたんだよね」



いつの間にか、俺は押し倒されていた。

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