隣の席で青春くん


変装してたからバレないのは仕方ないと思った。



けど…



「うそ…yuzu!?」



本来の姿を見ても、彩は俺を見て初対面の反応を見せた。



…忘れられてる、か。




「え、マネージャー!?私が?」



正体を知ったのなら尚、出来ることなら常に傍にいて欲しい。




「葵くんが…」



なんでそんなすぐ仲良くなってんだよ。




「泊まりって…!」



自分から思い出さないなら、思い出させてやる。




「名前で呼んでよ」




「…赤澤くんだって名前で呼んでないじゃん」





「彩」




久々に口に出した名前。



やっと出会えたんだ。



今更、手放してたまるか。




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