最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
「私は大丈夫。絢斗の方が疲れたよね。式のこと、全部、隅々まで気を配ってくれて。みんなとても喜んでくれてたよ、本当に……ありがとう。うちの両親なんかずっと泣いてたから、ちょっと笑っちゃった。絢斗のお父様は立派な挨拶をして下さったし、お母様も感動されてたね」


「一花のご両親は、いつ会っても本当に良い人だ。今度、実家にご招待して、みんなで食事しよう。うちの両親も喜ぶ」


それは嬉しいお誘いだ。


家族がみんなで仲良くできたら、こんな嬉しいことはないもんね。


「ありがとう、絢斗」


「そういえば、今日、工藤様が一瞬だけ来られてたの知ってるか? 1番後ろに座って……すぐに帰られた」


絢斗には、工藤様に言われたことは全部話していた。


「知らなかった……私、夢中だったから全然気づかなかった」


工藤様、本当に来てくれたんだね……


「一花のドレス姿を見て……しばらくして、そっと立ち上がって帰られた。とても爽やかな笑顔で」


工藤様の気持ち……私は、受け取れなかったけど、でも……


これから先の活躍を、ずっとずっと応援したい。


工藤様の作品は、全部、私の宝物だから。
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