最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
好きな人と一緒なら、きっともっとワクワクするんだろうな。


「松下さん」


そう思った瞬間、誰かが私を呼んだ。


「えっ……?」


その少し低めの優しくて甘い声は――


まさかと思いながら振り向くと、やっぱり!


そこには、何と総支配人が立っていた。


「お、お疲れ様です!」


すごくびっくりした……どうして総支配人がここにいるの?


「お疲れ様」


それだけ言って黙ってしまった。


この空気……何?


どうしよう……驚き過ぎて言葉が出ないよ。


何を言えばいいかわからない。


目の前にこんなイケメンで素敵な人がいたら、どぎまぎして緊張しちゃうよ。


総支配人は、仕事用のスーツ姿から私服に着替えていた。


テーラードジャケット、白Tシャツ、黒のスリムパンツ……そして、革靴。


確かに、オシャレな人に多い服装かも知れないけど、総支配人が着ると恐ろしい程高級感が溢れるから不思議だ。
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