最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
総支配人の絢斗と私が2人きりでここで?


あまりにもどんどん続く無謀な提案に、私は驚きを隠せない。


「あ、あの、それはあまりにも唐突過ぎませんか? ちょっと無理があります。絢斗と2人でここに住むなんて」


「無理じゃないだろ? ここにいれば一花は家賃もいらない、母も安心させられる。全て丸く収まる」


丸く収まるって、そんな簡単に……


「家賃を払っていただくなんて、そこまでしてもらう理由がありません」


「理由は……ちゃんとある」


「えっ?」


少し黙る絢斗。


「とにかく、今はそんなこと気にするな。近いうちに一花の荷物をここに運んで、しばらく2人で住もう。いいな、決まりだ」


ちょっと待って……本当に?


これは夢なの? 思わずほっぺをつねりたくなった。


でもよく考えたら私、まだ何も答え出してないし、ちゃんと返事もしていない。


なのに、絢斗は……


どんどん話を勝手に進めてしまって、本当に強引過ぎるよ。
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