それつけたの、俺だよ?-六花の恋ー【完】【番外編2完】

「………え?」

わたしの疑問に、お姉ちゃんは一気に間の抜けた顔になった。

「そこまで言ってくれるとか、シスコンとしか思えない……」

わたしの幸せが自分の幸せとか、すごい発言だよ。

お姉ちゃんはハッとした顔になって、顔を何度も肯かせた。

「そ、そう! シスコンなのよ私! ちなが可愛くてしかたないの!」

「あ、ありがとう……?」

ありがとうって言うのもヘンな気がしたけど、お姉ちゃんの肯定の勢いがすごすぎてほかになんて言えばいいのかわからなかった。

しかしそうか。お姉ちゃんはシスコンだったのか。

だからあんなに味方してくれたのか。

今日もお母さんのお友達にまで連絡取ってくれたみたいだし……。

「あのさ、お姉ちゃん」

「ど、どうした?」

お姉ちゃんが挙動不審だ。シスコンってバレたくなかったのかな? わたし別に、お姉ちゃんの弱み握ったとか考えないよ?

「お父さんに、ちゃんと話してみようと思う。わたしが玲哉くんをすきなんだって」

視線は自分の膝に置いた手に向かってしまった。

どう伝えれば解決するのかはわからないけど……。

ちゃんと。

わたしの想いに、お姉ちゃんは短い言葉を返してくれた。

「そうね」

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