それつけたの、俺だよ?-六花の恋ー【完】【番外編2完】

一通りの話を聞いた総真は深く肯いた。

「尚哉さんに惚れたんなら坂野さんのお母さんはまともな人だな。想に惚れるのはろくな奴がいない」

「それって一周まわって自虐ネタだからな?」

自虐を通り越して羽咲ちゃんをディスっているくらいだ。

俺が父さんと似ているのは見た目くらいだから。

総真は想さんの生き写しレベル。

「で? 諦めるのか?」

真剣な顔の総真の言葉は俺には一蹴できる。

「なわけない」

「――って言うんなら、お前はそうするんだろうな」

かはっと笑う総真。

当たり前だろ。

こちとら時空超えて恋してんだ。

反対されたからって諦めるわけがない。

何をしてでも認めてもらえるよう最善を尽くす。それだけだ。

「反対されたくらいで諦めつく心臓じゃないんでな」

「それは重畳。がんばれ」

「なに? 味方してくれんの?」

「当然」

「そうか」

< 74 / 87 >

この作品をシェア

pagetop