イケメン男子と疑似恋愛⁉︎
第四章

嵐の予感!?





向葵くんからハンカチをもらってから、早くも三日が過ぎた。放課後。


「結衣、今日はどうするの」

「奈央ちゃん待っててもいい?」

「そりゃあべつにいいけど、先生に雑用頼まれてるから少し遅くなるよ」

「うん、大丈夫。待ってる!」


今日は、珍しく向葵くんが“用事”があるということで、お話するのは無しになった。

だから私は、ただ暇を持て余しているだけなんだけど…


「なんか私、心配なんだけど」

「え、何が?」

「結衣がすぐどっか行きそうで」


そう言うと、ハアーっとため息をつく奈央ちゃん。


「もうっ、奈央ちゃんひどい!私、もう高校生なんだよ?一人でどこかへ行ったとしても、ちゃんと帰って来られるからね!?」


そう断言した私。

これなら奈央ちゃんも心配することはないだろう、と思って安心していると。

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