本当は好きなのに



 四月。


 今日は始業式。

 私は高校三年生になる。

 そして私は新しいクラスの教室へ向かっていた。

 新しいクラスの教室に着き、その中に入った。


遥稀(はるき)‼」


耀子(ようこ)‼」


「やっと遥稀と一緒のクラスになれたぁ。中学三年生のとき以来だもんね」


「そうだね」


 耀子は小学生の頃からの友達。

 見た目はボーイッシュな感じで性格はサッパリとした感じ。


「ねえねえ、そういえば」


「うん?」


「あいつも同じクラスだよ」


 …………。


「……うん、知ってる」


 ……あいつ……。


「私、二年のときも一緒のクラスだったから二年続けてだよ」


 耀子が言っている『あいつ』……。

『あいつ』とは……。


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