医者の彼女
ぼーっとしていると、慶太さんが
私が運ばれた時の事を簡単に説明してくれる。

慶太「亜妃ちゃんがここに来たのは5日前になる。
和弥が見つけたとき呼吸が本当に弱くて
危ない状態だったんだけど…覚えてる?」

徐々に思い出される記憶。

「…何となく」

思うように声が出せない。

慶太「発作の薬の残薬がなくなってた
らしいんだけど…最近頻繁に発作でてた?」

「……。」
これには答えられない。

慶太「ご飯も食べてなかったよね?
すごく栄養状態が悪いし、前会った時より
明らかに痩せてるんだけど…
ダイエットでもしてたの?」

「……。」
これにも何も言えない。


慶太「… 何かあった?」

表情からなのか、何かを察してくれた
慶太さんの声がびっくりするくらい優しくて、
思わず泣きそうになる。

「……。」

それでも何も言わない、目も合わせない私をみて

慶太「今はまだ話せないか。…また後でくるね。」

そういって出て行った。
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