医者の彼女

本当の正体は…

職員専用通路と書かれた扉を特殊な
カードキーを使って和弥さんが中に入って行く。
私もその後ろをついて行くが、しばらく歩くと、
そこには白衣を着た人やナース服を着た人たちが。

…思考停止。なんで私がここに?

看護師「あら、瀧先生。お疲れ様です。
珍しいですね、お休みの日に…」

和弥「…あぁ。」

えっ…瀧先生?
どういう事?この人フリーターのはず。

塾講師とか、ライブ会場の警備とか、
ジャーナリストっぽい事もしてるって
言ってなかった?

だからなかなか予定が合わなかったわけだし。

思わず和弥さんを見上げるが、無視された。

待って…どういう事?理解ができない。

思わず足を止める。

それに気づいた和弥さんは、無言のまま
私の腕を掴んでまた歩きだす。

そして和弥さんは看護師さんに声をかける。

和弥「今使ってない部屋あるかな?
緊急で使いたいんだけど…」

看護師「先生が普段使われている診察室、
今日は誰も使ってませんよ!
鍵、お持ちしましょうか?」

和弥「あぁ…頼む」

先生?普段使ってる?…診察室⁉︎

頭の中はパニックだ。
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