君と、シロツメクサと、


保健室に着いた私は、メッセージの返信をしてなかったことに気づく。


怒ってるかな…?

前もこうやって監禁されちゃったから本当はちょっとだけ怖いけど、連絡がある時は、絶対メッセージで知らせるって約束したから大丈夫!


そう思って保健室に入る。


「華!!!!」


七音は私が教室に入るなり、私のことを抱きしめた。


「ちょっ…バレちゃうよっ!」



こんなとこ見られたら、先生としての立場が危ういんじゃ…?



「俺は全然大丈夫ー。メッセージくらい返信して来てよ…マジで焦った。」


心底安心したような声で、私の髪を撫でる

こういうとき大切にされてるなって感じて、好きが溢れる。



「ありがとう!呼び出したのは、どうしたの??」



「あぁ。なんか明日の定例会議、急遽綉白学園の生徒会との会議になったんだ。」


えっ!


そう思ったのは、準備が無駄になったことへの残念さと


綉百学園…!


今1番聞きたくない学校名なのに。


「綉百学園とは合同で体育祭するらしい。資料は全部向こうが用意するって言ってる。」


「合同で体育祭って!またなんで…?」


体育祭は文化祭の1ヶ月後に開催で、明日の定例会議で決めるはずだったのに…



「場所が被ってたらしい。」


「そーなの??おかしいこともあるんだね…」

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