Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―
ユウのマンションに着いてすぐ、私は彼の背中に手を回した。
「レイ?」
「……」
「なんだよ、甘えただな」
何も言わない私を、ユウは何も聞かずに抱き締め返してくれる。
「……んっ」
自然と唇が重なった。
彼の手が後頭部に回されるのが分かる。
優しく長いキスに比例するように息が上手く出来なくなっていく。
やっと解放されて大きく息を吸う私をユウは笑う。
「ははっ、まだキス下手だな」
「……っさい」
上気した頬とは正反対の冷静な瞳が私を捕まえて放さない。
その視線が私に暗に問い掛けることに、私も同じように見つめ返した。
まだ体からボディーソープの香りがしている。
「んっ……」
なんだか今日はやたらと前戯が長い。
さっきからずっと、キスしたまま愛撫を繰り返している。
勿論、これまでも私が痛くないように丁寧にしてくれていたと思うけど、今日は何と言うか……私の反応を見ながら、と言うか。彼の手が性感帯に触れる度に私の体が跳ねるのを確かめているようだ。
それから彼の細く長い指が私の中へ、入ってきた。
「やっ、ユウ……もっ、いいから……」
指が中で同じ所ばかりを擦っているのが分かる。最初は何でそこばかりを触るのか分からなかったのだけど。
なんか変だからやめて、とユウに言っても彼はやめる気配はない。
「ん? 何が変?」
尿意にも似た感覚を彼に言うと、彼はもう少しかなと言った。
「やめて」とユウの肩を下から精一杯押し返すけど、彼の体は全く動かない。
「……やだってば……」
小さな快感が体を駆け抜けたその時、自分の口から出た高く甘ったるい声に思わず手で口を覆う。