Letter from the Starry Sky ―君がくれた世界―



にしてもほんと、意外なカップルだな。しかもあの夏川が女役とか。



「はあ? じゃ俺はいつになったらお前にはめられる訳? いつまで待ってたら良いんだよ」


「んなの分かんねえよ……」


「はぁー、もう良いわ。やめよ、別れよ」


「ま、待てよ」



夏川に背を向けて去ろうとする手塚を夏川は引き止める。



「何だよ」


「お、俺頑張るからさ……もうちょっと待っててよ」


「ふーん……? じゃあ今頑張れ」


「は? 今?」



すると4、5人のヤンキーらしき人達が現れた。


ちょ、ちょっと待て。こいつらはどこから湧いて出てきたんだ!?


ああ、あのフェンスが低くなってる所からか……。いや、それでも1メートルはあるけどな。


ていうかこいつらは何者? 一応高校の制服着てるけどほとんど原型とどめて無いし……。そもそも他校の生徒敷地に入れるとかヤバくない?



「な、何? これ……。なあ、裕人!」


「最後くらい楽しませろよ、清哉クン?」



手塚はニヤニヤと気味の悪い笑顔を見せて少し退く。

そして代わりに、そのヤンキー達が夏川を囲んだ。


おいおい、これまずくないか?


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