水に溺れた君と夏

ごのご

「まぁ本当は泳げるんだよね。」

そういって笑う私。

「違うだろ。
きっとそれも本心だと思う。
でも、そういうことじゃねぇだろっ!」

だってね。言っていいかわかんないんだよ…。

「大丈夫だから。な?」

3回目だね、それ。
もう…いいのかな。

そう思うと一気に涙が出てきて。

気がつけば私は陽都に抱き締められてた。

「ほんっとはっ…水、泳したかったっ。」

「おう。」

なにかが切れたかのようになき続ける私。
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