水に溺れた君と夏

よんのに

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「うん、ちゃんとやってたみたいだね。」

「当たり前だろ。はやく泳ぎてぇし!」

いや…まぁわかるんだけど。
けどさ、回復力っていうか、なんていうか…
そう言うの凄いよね、陽都。

「まぁ明日から部活いって泳いでくれて構わないけど、無理しちゃダメだよ。
それと、まだメニューは続けてね。きっと筋力もある程度低下してるだろうから。」

筋力を取り戻したいからといって
無理すればそれは逆効果。
ほんとに、地道にするしかない。

「うん、わかった。さんきゅーな。」

「んーん。」

治った今、これからが勝負だ。
梓月、これでいいんだよね。─

そう思うとまた無意識に握りしめていた。
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