俺様幼馴染の溺愛包囲網
「どうする?
なんか食べて帰る?
でも、お腹いっぱいだよね。」

「うん。ちょっと無理。
もう、今のが夕飯になっちゃいそう。」

「だよねー。
じゃ、ちょっとだけ買い物に付き合ってくれる?
聖の誕生日プレゼント見たいの。」

「もちろん!」

時刻は夕方の6時半。
それから聖くんの誕生日プレゼントを選びつつ、雅ちゃんと私のお揃いの服を買ったりと、楽しんだ。

雅ちゃんと別れて改札に向かったところで
バッグの中のスマホが震えた。
あれ、着信音も聞こえる。
亮平だ。

「亮平?どうしたの?」

「……おまえ、今どこだ?」

周りが騒がしい。外だな。

「◯◯駅だよ。今、改札入るところ。」

「東口に来てくれ…交番のとこ。」

東口?飲み屋街の方だな。

「ひょっとして、呑んでるの?」

「…呑むか。未成年だぞ。」

そうだよね。亮平が違反するわけない。

「わかった。もうそっち向かってるから、
後2分くらいで着くと思う。」


< 40 / 88 >

この作品をシェア

pagetop