俺様幼馴染の溺愛包囲網
「ちょっと横になったら?
ご休憩って、2時間らしいから、起こしてあげるよ。」

世話焼きの私は体調が気になって仕方がない。弱っている人を放っておけない。

「熱はないよね?」

トラウマの元になる事件の時は高熱が出た。
さすがに、こんなに大人になって知恵熱もないと思うけど…。

「……俺、まさか結衣子にラブホへ連れ込まれると思わなかった…。」

「ちょっ…人聞きの悪いこと言わないで!
仕方がないじゃない。
外で吐くし、私、Gジャンダメになったんだよ。
髪にも付いたし。散々だよー!」

「悪かったな…」

「いいよ、もう。
ほら、横になって。」

亮平を寝かせ…ん?
腕を離さない。

「寝るわけないだろ。
お前が連れ込んだんだから、合意だよな。
大学入るまでは我慢してたけど、限界だ。」

え?え?

「まずは上書き。」

えぇ、いつの間にか押し倒されてる?
体勢、入れ替わってるよ?

「ん、ちょ、…んんん…」

キスはいつもされてるけど…
ちょっとこの場所では…あれ?
……私、ちょっとヤバいんじゃない⁇

「やっぱ、お前じゃないと、
…はぁ〜、落ち着く…」

そ、そんなドキッとするようなこと言わないで!

「……あれ?私、廣澤君と間接キス?」

わぁ、私のバカ!
何動揺して余計なこと言っちゃってるの!

「は?お前何言ってんの?
………ありえねぇ。ムカつくこと言うな。」

思い出させちゃった?

「ご、ごめ…ん、ん、んー!」

怒りに任せた噛みつくようなキスが降ってきた。もう、これは喰われてるって言っても過言じゃない。
息も絶え絶えに、受け止めていると…

「……俺、もう止まんねーわ。
ここならアレもあるしな。
結衣子、覚悟決めろ!」

「あ、アレ?覚悟⁇」

「俺に食われろ」




そうして、私は本当に食べられてしまった。













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