俺様幼馴染の溺愛包囲網

「や、だって、俺……
めちゃくちゃ愛してるのに⁉︎」

だから、それを俺に言ってどうする…

本当に手のかかる弟だ。

「俺に言ってどうする。
本人に言わなきゃ伝わらない。」

頭を抱え込む亮平。

「結衣子、俺のこと、好きじゃないのか?
……無理矢理抱かれてたのか?」

まあ、ネガティブにもなるよな。
それは自業自得なんだけど、
そうも言ってられない。
迷える仔羊には救いの手を、だ。

「よく考えろ。
あのな、結衣子が好きでもないヤツに
抱かれると思うか?
俺は思わない。
お前だって、わかってるんだろ?
結衣子からの愛情。
どうなんだよ?」

「あ、愛情!めちゃくちゃ感じてたよ!
いや、あれ愛情だったんだよな?
何しても怒らないし、好き放題やらせてくれるし。」

おい。なんか無茶なこと強いてそうだな…。

「俺も小さい頃から結衣子の為人を知ってる。
愛情なくセックスできるような子じゃない。
でも。
『セフレ』なんて言わせてるのはお前だよ。
告白もせずに抱くからだろ。
最初に決めるとこは決めとかないから、
こうなるんだ。」

もう、真っ青になってる。

「……俺、どうしたら……?」

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