俺様幼馴染の溺愛包囲網
それなら、ビアガーデンを貸し切りにすればいい、ということで、人数を増やすために、全学部合同という形を取っている。

三隅先生は小学部の幹事。
中学部の幹事は乾先生なのかしら。

「うちは若手が少なくて。
多分、僕を入れて3名になると思います。
野郎ばっかですよ。」

中学部は年配の先生が多い。

「いや、いいです、いいです!
幼稚園の先生が二次会5名参加ですからね!
乾先生、ダントツ人気なんで。
もちろん、乾先生の参加は周知済みです!」

なるほど…。
知的な眼鏡がトレードマーク、すらっと背が高く笑顔が素敵な乾先生だ。しかも独身。
幼稚園の若い先生方が、黄色い声をあげそうなのが想像できる。

「なっ…よ、余計なことを……!
あ、いや、肉体派の三隅先生の方が人気でしょうに。」

ニヤニヤ笑う三隅先生に、
眼鏡のブリッジを上げ、お返しする乾先生。

うん。
どちらも若くて、とっても人気がありそう。

「幼稚園の先生方、皆さんお若くて可愛らしい方揃いですもんね!
乾先生も、三隅先生も頑張ってください!」

「「……………。」」

あれ?
何か変なこと言ったかな⁇

「あ、結衣子先生も二次会のカラオケ来てくださるんですよ。ね?」

「え、いや、まあその……歌いませんよ?」

「な、なに⁉︎……そうですか!
いやそれは……(三隅先生、グッジョブ)!」

ん?あれ、アイコンタクト?

「結衣子先生、1人一曲はノルマですよ。
あ〜〜楽しみだなぁ〜〜!」

エェ…気が重いなぁ……。
オール明けの重い身体が、ますます重くなった。



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