終わり良ければ全て良し、けど過程も大事


入れて少し、何もせず結の顔を見下ろしていた。


肩で息をして、止まらない涙を拭こうともせずただ痛みに耐える姿だけでこんなに欲情するもんかと自問自答していた。


慣れてきたのか、腰を動かそうとしない俺を不思議そうに見つめている。


「…大丈夫?少しはマシになった?」


体を曲げ、結を包み込むように覆い被さる。


「…は、いっ…」


意識を保つのに必死なのかワザとなのか、俺がおでこにキスをしているのに小刻みに頷く。


鼻に頭がぶつかったけど、可愛いから全然許した。


「ちょっと動かすよ、力は抜いたままでいて」



すごくゆっくりなのに、それだけでも結構満足感がある。

気持ち良さそうではないけど、次第にほぐれてくると結の表情も和らいできた。

少し速度をあげても良さそうだけだどういうわけかいつもより俺の限界が早くて、もうイキそうだった。


…もう少し堪能したい。


吐息混じりの甘い声を1つも漏らさず聞きたくて結の首筋に顔を埋めたままスピードは速めず腰を動かし続けた。


頬にキスをするたび潤んだ結の目と視線が合うのが堪らなかった。

そのたび、何度も瞼にキスをした。





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