再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
そこには、タコさんウインナー、唐揚げ、玉子焼き、ポテトサラダが綺麗に盛り付けされていた。

失敗作なんてものは一切なく、見た目からしてどれも食欲をそそる。


それを見て、パキッと心が折れる音がしたのはいうまでもない。

それと同時に「このままではいけない」と、女としての危機感を感じた。


こんなにも女子力の高いお弁当見たことない。しかも、それが好きな人だなんて。


それで、アカリちゃんは料理が苦手。メモメモ。これなら、勝てるかもしれない。

まずは、料理を覚えようと決めた私であった。


「あ、ごめんね、お弁当箱返すよ」

「急に取り上げてどうしたんだよ」


「いやぁ〜……最近の男の子は料理上手いな〜って」

「2人暮らししてたら、自然と身につくものじゃないのか?」
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