再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。
私はひょこっと洋室の部屋を見た。

すると、そこには巻ごとに綺麗に並べられた本が大きな本棚にギッシリ。

それと作業机? のようなものがあった。本を見る限り、同じタイトルのほうが何冊もあった。


それはラノベと漫画本ばかりで、本棚だけでも黒炎くんらしいなと感じた。


著者『神崎紅』と書かれた作品ばかりが揃っている。どの本にも付箋が貼られていて大量のメモが……どれだけ読み込んでるんだろう。

『神崎紅』先生といえば中高生に人気で今をトキめく有名な作家だ。ただし、少女向けだけど。


私も多少読んだことはあるけど、まさか少女漫画が黒炎くんの部屋に置いてあるなんて意外だった。


「黒炎くんって、神崎紅先生のファンなの?」

「あー……まぁな」
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